習うより慣れろ

パラエストラ天満代表の赤尾です。

今回はブラジリアン柔術がテーマです。
ブラジリアン柔術の初心者の方は初めのうちスパーリングに入る際は戸惑いがあり中々入れない方もいるかと思います。

スパーリングというのは根本的には闘争行為であり、柔術のような取っ組み合いは普通の人はやった事がない(はず)なので当然です。
またブラジリアン柔術は格闘技の中でも複雑なルールがありますので余計に難解に思われるかも知れません。

しかしながら私はスパーリングはなるべく早い段階で入った方が成長は早いと思います。
その理由を説明してみようと思います。


1.技はスパーリングの中でしか身に付かない。

技術を完璧に覚えてからスパーリングしようと言うと、とんでもなく時間がかかります。

またクラスでは時間では技の解説を行いますが、本来技と言うものは頭ではなく身体で覚えるものです。
本当の意味で技を覚えるというのはスパーリングで実際に相手にかかって初めて感覚が分かります。
打ち込みで何万回極めれてもスパーリングで極めれないならその技は身に付いた事になりません。
その技を知っているという事と、その技をスパーリングで使えるというのは全く別次元なのです。

パラエストラ天満の柔術クラスではBasicクラスで技術練習を行い、その後のAdvanceクラスでその技術を実際に使うシチュエーションスパーリングを行い、そして最後にフリースパーリングを行います。

なのでフリースパーリングで何をして良いか分からないと言う方でもシチュエーションスパーリングでは何となく何をすれば良いか分かると思うのでシチュエーションスパーリングだけでも参加してみましょう。
スパーリングに参加する際に唯一必要な技術はタップすることだけです。


2.ルールもやりながら覚えた方が早い

最初にも書きましたがブラジリアン柔術のルールはかなり難解です。
多分スパーリングで全てのポイントを正確に把握できる人は選手レベルの人だけだと思います。
スイープ、パスガードやポジショニングなどを何となく理解していればスパーリングはできます。
最低限スパーリングをするのに知っておくべきルールは以下のリンクに載ってある事が大まかに理解できれば大丈夫です。

https://www.jbjjf.com/wp-content/uploads/2016/01/new_rule_book.pdf

それ以外の反則行為についてはしてしまったら周りの先輩が優しく教えてくれるはずです。
ルールを覚えるよりも大事なことは相手も自分も怪我しない、させないという意識を持つことが大事です。



3.動作を全て言語化すると情報量が多くなり過ぎる。

ブラジリアン柔術で行われる全ての動作を言語化しようとするととんでもない情報量になります。
と言うよりほぼ不可能であると思われます。
自転車の乗り方を全て言語化して乗るとものすごくぎこちなくなるのではないでしょうか?

人間には見た動きをそのまま模倣する能力を生まれながらにして持っています。(ミラーニューロンと言います)
現代の人はとやかく頭で考えることを良しとしがちですが、人間には本来もっと大きな力が元から備わっているのです。

習うより慣れた方が圧倒的に早いのです。



いかがでしたでしょうか?

スパーリングに入るのは最初は怖いかも知れませんがスパーリングをしないと柔術の本当の面白さは分かりません。
スパーリング相手の練習にならないんではないかと心配される方も多いかも知れませんが、皆最初は初心者だったので気持ちはわかってくれるはずですしスパーリング中もアドバイスをくれたりします。

スパーリングに声をかける際は初心者同士だと力任せの攻防になり怪我のリスクが増えるのでなるべく色帯の方に声をかけましょう。
もしどうしても声をかけづらければパラエストラ天満なら赤尾に声をかけて頂ければ大丈夫です。

柔術や格闘技には本当に人生を変えるぐらいの力があると信じていますので、この面白さを一人でも多くの人と共有できれば幸いです。

それでは今日はこの辺で!