プロのMMAファイターになるには?
パラエストラ天満代表の赤尾です。
ジムの中には少数ですが本気でMMAのプロ選手になるために格闘技ジムに入会する方もいらっしゃると思います。
今回はどうやればMMAファイターになれるのか?
なるにはどのぐらいの時間がかかるのか?
また、なった後の活動の仕方などを詳しく解説していきます。
【どうすればMMAファイターになれるのか。】
ざっくり説明するとこんな流れ。
1.格闘技ジムに入門する。
↓
2.アマチュアの大会に出場して好成績を残す。
↓
3.プロ昇格。
当たり前の話ですがMMAの選手になるにはまずジムに所属する必要があります。
恐らく最初から最後までフリーとしてプロになる方はまずいないでしょう。
ジムに所属をしたらそこで練習を重ねてアマチュアの大会に出場します。
各団体によりプロ昇格への規定は異なりますがとにかく試合に出て勝ちまくる、と言う極シンプルな世界です。
【各種アマチュア大会】
プロ団体に繋がるアマチュアの大会には以下のようなものがあります。
下記に記す以外でもありますが筆者の思い付く中でご紹介します。
・アマチュア修斗
各団体の中でも一番初期から存在するアマチュアMMA大会。
各地方のトーナメント式の選手権に出場して好成績を残すと全日本アマチュア修斗に出場出来る。
そこで好成績を残してプロ認定を受ければ晴れてプロ昇格という流れ。
地方選手権&全日本という二つのトーナメントを勝ち抜く必要があるためプロシューターのブランド感は未だに強い。
https://j-shooto.com/category/amateur/
・DEEPフューチャーキングトーナメント
DEEPが行なうトーナメント式のアマチュア大会。
青木真也などの有名選手を輩出している。
ここで優勝すると昔はいきなりDEEPの本戦に呼ばれたりしていたが最近はそうでも無い。
ただし目につくような活躍をした選手は東京などに呼ばれている印象。
ブログ筆者の赤尾は2006年−65kgフューチャーキング。
・GRACHAN チャレンジ
GRACHANが行なうアマチュアイベント。
比較的歴史は浅いが毎試合ケージを入れて試合を行なうので貴重な経験を積める大会。
https://grachan.jp/schedule/
・アマチュアDEEP公武堂ファイト
名古屋で行われるアマチュアワンマッチの大会。
年4回~5回と定期的に大会を開催しており元谷友貴、井上直樹などを輩出している。
好成績を残せば名古屋で行われるDEEP公武堂ファイトに繋がる。
・MMA西日本アマチュア大会
パンクラス大阪の主催する関西で行われる大会。
比較的歴史は浅いがこの大会で活躍すると大阪で行われるDEEP、パンクラス興行に繋がる。
http://pancrase-osaka.com/wp-content/uploads/2022/08/2022.10.2%E3%82%A2%E3%83%9E%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A2%E5%A4%A7%E4%BC%9A%E9%96%8B%E5%82%AC%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B.pdf
以上となります。
肝心のどうすればプロになれるかは先ほども述べた通り各団体により規定が異なりますので一概にはいうことができませんが、間違いなく勝ち方も問われています。
地味な判定勝ちばかりの選手とド派手なKO勝ちをする選手のどちらを団体が使いたいかと言えば結果は明白です。
MMAの世界はプロの資格と言うのはかなり曖昧です。
ボクシングのようにプロ試験を受かれば合格と言うものではありません。
団体側に大会で「オッ」と思わせるような試合内容、戦績を残す事が大事かと思います。
またこれは少し裏話になりますがプロデビューするにはジム側の推薦と言うものもあります。
団体側からジムに「この大会でこの相手と試合できる選手を探してる」と言う話が時々きます。
その時に日頃から練習をしていればジム側はこう言う選手がいますと自信を持って推せますが、練習をしていない選手は当然推せません。
格闘技選手にとって「練習に来る=信用」のようなところがありますから、日頃から練習を一生懸命頑張って練習してジム側の信頼を得ると言うことも大事かと思います。
【プロになった後の活動】
基本的には団体からのオファーを待つ事になります。
ジムに試合の話が来るのでジムの代表が選手に試合の話を振り、対戦相手と両者が受ければ試合成立です。
気持ちが切り替わる瞬間です。
このように基本的に試合の話はジムに来るのでそういった意味でもジムに所属せずに活動するというのは余程の実力とコネクション、交渉力のある人でないと難しいと思われます。
また現在ではSNSも力を持っているので自分から発信してアピールしていくというのもアリでしょう。
プロのスケーターなどは自分からプロモーションビデオなどを自作して売り込みに行ったりするそうですが、駆け出しのプロ格闘家もこのような活動はドンドンするべきだと個人的には思います。
【プロになるのに必要な時間】
これは本当に人によりけりです。
スポーツなので才能と言うものは絶対的に存在します。
バックボーンがある人は1年ぐらいでプロになる人もいれば長年やってもプロになれなかった人もざらにいます。
仮に格闘技未経験で才能が並程度あったと仮定すると、週5~6の頻度で練習が出来れば3年ほどでとりあえずプロにはなれるのではないでしょうか?
ただし週5~6と書きましたが実際に行なうとなるとなかなかハードで、社会人として仕事をしていればこれだけ練習時間を確保するのはどれぐらい大変か想像はつくはずです。
かなりの情熱が必要になります。
何の世界でもそうですが1番大事なのはやり遂げる強い意志と思います。
自分は必ずそうなると信じて毎日練習に来る事。
それがプロになる最大の近道です。
最後になりますがパラエストラ天満でもプロの総合格闘技選手になりたい人は大歓迎です。
プロの試合で勝つことは本当にこれ以上ないほどの充実感、達成感、喜びがあります。
この経験は他のことでは絶対に味わえません。
決して楽な道ではありませんがこの喜びを共有できる人と共に進みたいと常々考えております。
プロのになりたいという方、ぜひお待ちしております!